日本語での解釈例【英会話を電話、スマホ、スカイプで トークライン】

画像引用:Laurence Olivier, in the role of Hamlet, holds the skull of Yorick in… News Photo – Getty Images
https://media.gettyimages.com/photos/laurence-olivier-in-the-role-of-hamlet-holds-the-skull-of-yorick-in-picture-id526899832

月3日のジョークを大真面目に日本語で解釈してみました。この趣旨の解釈(どのような解釈でもご自由です)を英文にしてみませんか?英会話の話題としてもご利用ください。

 

ロンドンでシェークスピアのハムレットを上演している劇団のスターが病気で出演できなくなった時ただ一人手の空いているものとしてアメリカ人の俳優がいた。彼の演技能力は彼自身による評価とは大違いであることをみんな知っていたが他に方策がないので劇団は急遽この男を代役として起用した。

 

幕を開けてみると果たしてこの男の演技はひどいもので、目の肥えた英国人観客からは失望のうめき声が聞こえたが当のアメリカ人俳優はそれをものともせず演技を続けた。

 

そして遂にあの「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」のシーンにさしかかった。ここは歴代のハムレット俳優がそれぞれ工夫を凝らして演技し、観客はその名演技に酔いしれてきたところだ。アメリカ人俳優の余りにひどい演技に日頃紳士淑女を自任している英国人観客も口々に「下手くそ!」、「ひっこめ!」、「金返せ!」と叫びヤジの大合唱となった。するとアメリカ人の俳優は演技を中断して観客のほうを向き、「私を責めるのはやめてくれ!こんな訳の分からないセリフを書いたのは私ではないのだ。」と叫んだ。

 

このうぬぼれの強いアメリカ人俳優は自分の演技がブーイングの対象になっているとは夢にも思わずヤジはセリフに対して向けられているものだと思ったのだ。彼は生まれてこのかたシェークスピアの戯曲などを読んだことなど無く、勿論ハムレットも今回台本で読むのが初めてで、自分でも何のことか分からないこのセリフを台本通りに演じたところ激しいヤジを浴びてしまった。そこで彼は思わず「皆さん、訳の分からないこのセリフを非難されるのは当然です。然し、これは私が書いたのではないのです。私は作者が書いた通り演じているだけなのです。」と非難すべきは作者のシェークスピアで、自分を非難するのはお門違いなのだと言う趣旨のことを叫んだのだった。